事業創造の最初はもちろんコンセプト作り。まず事業創造にあたって、志、すなわち事業創造に至った「思い」を言語化します。どんなに優れたビジネスモデルを考案し、かつ大きなマーケットが存在しているとしても、事業に魂がこもらなくては、いずれ破綻します。事業には骨子が必要なのです。その骨子は、「ビジョン」「ミッション」「バリュー」の3つを明確化(言語化)させることで明確になります。これらは経営が辛いときに最後に支えてくれます。加えて、時流を見極めることも重要です。自らの思いを言語化し終わったあとは、事業機会(マーケット)に照らし合わせてコンセプトを考えていきます。(cf. http://diamond.jp/articles/-/145585)
BUSINESS CREATION事業創造 / 事業投資
サービス2:事業創造支援・事業創造投資
ブルー・マーリン・パートナーズでは「創造に力を与える」をミッションに掲げているため、自らも事業創造にコミットしています。これまでに宇宙産業、AI・ロボット等の先端技術企業への事業投資を実行し、ハンズオンでバリューアップを実践しています。さらに2020年から2040年の日本を支えるアニメ産業やグローバル人材育成事業への展開もしています。大きくテーマは異なりますが、これまでに培った事業創造のノウハウを駆使し、イノベーションを起こすスタートアップを支援します。
事業創造の方法論
事業創造に必要な3要素
事業創造には3つの要素が必要です。それは事業シーズ(核となるモノ)、
事業化する人(プロフェッショナル)、エネルギー(資本)。これら3つが有機的に繋がった結果として事業が立ち上がります。
事業創造に必要な6分野
事業創造に必要な3要素に加えて、事業創造には必要なピースが6つあります。
それぞれ一つも欠けてはならず、経営者は俯瞰して統合を進めていくことが求められます。
事業創造メンタリングプログラム
ブルー・マーリン・パートナーズでは事業創造を、事業フェーズ×事業モジュールに分解し体系化。
そのうちの重要な12のシーンで最適なアドバイザーとなる「事業創造メンタリングプログラム」を実施いたします。
フェーズ | 準備期 | 立ち上げ期 | プロトタイプ開発期 | 市場導入期 | 拡大期 | 非連続進化期 |
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コンセプト | プログラム1 | プログラム12 | ||||
プロダクト | プログラム5 | |||||
顧客 | プログラム6 | プログラム7 | プログラム9 | |||
チーム | プログラム4 | プログラム10 | ||||
利益方程式 | プログラム2 | プログラム11 | ||||
ファイナンス | プログラム3 | プログラム8 |
より詳しい内容を知りたい方は
事業創造メンタリングプログラムの資料請求も承っております。
1. 準備期のコンセプト
2. 準備期の利益方程式
コンセプトの次は「利益方程式」を考案します。利益方程式とは、利益が出る「構造」のことであり、この利益方程式を明確につくる必要があります。売上がどの時期にどの程度入り、費用がどの程度かかるのか、そして利益はいつ頃からどの程度得られるのか、といったように、キャッシュの出入りによって表現されます。事業創造のためには、この利益方程式を明確につくることが必要です。なぜなら、仮説をつくり、内外の人に見せコミュニケーションを取りながら洗練させていくためです。利益方程式には細かい数字は必要なく、大局的な構造をとらえることに意味があります。(cf. http://diamond.jp/articles/-/145597)
3. 準備期のファイナンス
事業コンセプトと利益方程式を作ったら、そのビジネスを進めるために資金を確保しなくてはなりません。準備期において必要な資金は、借入と調達(株式を譲渡する代わりに、人から投資してもらう)の2つの手法があります。このプロセスにおいて起業家は「資金は欲しいものの経営権は奪われたくない」というジレンマに悩まされる人も多いです。難解だと感じている人も多いが、ファイナンスに置いて注意するべき点は以下の3点のみです。(cf. http://diamond.jp/articles/-/148690)
1. 会社の支配権
株式割合を可能な限り創業者が保持できるようにする。
2. 会社の評価額
会社の価格は覆すのが難しい。
3. 調達額
評価額に応じて、調達額が決まる。
4. 立ち上げ期のチーム
事業の立ち上げ時におけるメンバーも重要です。この段階におけるポイントは2つです。
1. 創業時のコアメンバーの人数
1人、2人、3人…人数それぞれのメリットデメリットを理解した上で、ビジョンやミッションにコミットメントするコアメンバーを集める。
2. 説得時のロマンとソロバンのバランス
ロマン(情熱)を使ってコミットメントの度合いやミッション・ビジョンについて語り、ソロバン(論理)を使ってストックオプション・給与や事業計画プロダクトについて語る。
この2つのポイントに留意しながら、リソースに依存せず自律的に稼働して成果を出していくメンバーを集めことが大切です。(cf. http://diamond.jp/articles/-/149580)
5. 市場導入期のファイナンス
構想とメンバーが揃ったらプロトタイプの開発に移ります。プロトタイプとは価値提供が外部化しているもの・サービスのことです。ここでのポイントは2つです。
1. 顧客のコアニーズを深く知覚する(デザイン思考)
ヒアリングや顧客行動調査を通して顧客の声にならないニーズを知覚する。
2. コアニーズを解決するプロダクトを小さく作って壊す(リーンスタートアップ)
機能を盛り込みすぎずMVP(実用最小限の商品)を作り、調査・再設計を繰り返す。
リーンスタートアップとデザイン思考という2つの手法を組み合わせ、左脳的なアプローチと右脳的なアプローチを統合し、プロトタイプを開発していきます。
6. プロトタイプ開発期の顧客
準備期から立ち上げ期において、顧客になってくれるのは、イノベーターと呼ばれる経営者や社員の関係者のファン、アーリーアダプターと呼ばれる事業やコンセプトを購入する人々です。プロトタイプ開発期において初めて、機能やサービスを購入する人々が顧客になるチャンスが与えられ、この段階に来ると顧客から求められる信用が変化してきます。
ここからコンプライアンス(遵法)を守ることへの信頼、製品やサービスを疑いなく購入できるレベルの信頼を求められます。プロトタイプからプロダクトへと進化させる段階で、価値を外部化していく必要があります。
7. 市場導入期の顧客
市場導入期に入ると、成長が一時的に止まるデスバレーを迎えます。プロトタイプからプロダクトへと進化を遂げる時期でもあります。プロダクトとは、プライスが確定しており、それに触れただけで意味がわかるモノ・サービスのことです。臨界点を超えるまで非線形的に成長するため、デスバレーを回避することは難しいが、人から求められていくことは何かという問いに立ち返り自分たちのプロダクトを一時的に疑いより洗練させることで、デスバレーを抜けることができます。また、この段階を抜けるのは、「負けず嫌い」「後がない」「続けている」この3つを兼ね備えている人が必要です。
8. 市場導入期のファイナンス
デスバレーを超えマーケットに受け入れられた瞬間に、今まで否定を重ねていた投資家が集まってきます。本フェーズにおけるポイントは2つです。
1. 資本政策表を作る
希薄化しすぎないように注意し、現在のラウンドだけでなく、上場までの%割合を作っておく。重要な段階のため専門家のアドバイスを十分に聞く必要がある。
2. リードインベンターを見つける
フォロワー投資であればしてもよいと言う投資家が多いからこそ、資金だけの関係ではあるが、行動を共にする相手として、メンター的に関わってくれる投資家を見つける。
この2点に留意しながら、資金調達を行います。
9. 拡大期の顧客
拡大期においては顧客層はさらに変化し、周りが使っていることで購入する人々が加わってきます。いわゆるキャズムを超えてアーリー・マジョリティという層が加わります。この段階において、一営利企業としてではなく、社会的存在として認識される存在へと変化していくため、一般的なマスマーケティングの必要性が出てきます。さらに顧客が顧客を連れてくるような仕組みやKPIの見直し・改善施策を行う必要も出てきます。そのための人員や組織づくり、マーケティングの費用を賄えるようなファイナンスを意識することが求められるフェーズにもなります。
10. 拡大期のチーム
拡大期において、チームメンバーには正しく物事を遂行するオペレーションチームが求められてきます。この段階におけるポイントは2つです。
1. 経営陣と従業員の取り扱い
業務を成果に変換するように設定する経営陣と業務を行う従業員に二分化させる。従業員は成果ではなく業務が中心となり、業務を中心に報酬を支払う。
2. 創業メンバーの取り扱い
求められる能力がシフトする中で、創造メンバーはこの段階で離脱することも多いが、会社を辞めさせないために、既存事業の別エリアに創業メンバーを担当させるのも1つの手である。
この2点に留意しながら、チームの体質を変化させていきます。
11. 拡大期の利益方程式
経営陣が業務を成果に変換するように設定する際に重要なのが、KPIの設定です。戦略をアクショナブルに具象化したものを、KPIに定めるべきであり、戦略の本質が集中であるならばKPIは1つであるべきです。従業員はKPIに基づいて仕事をするため、多すぎると動きづらくなります。そのため、どのKPIを改善することで全体への影響が大きいのかを意識し、インパクトのある施策を打ち出し改善を繰り返すことが求められます。この段階から急速に拡大する準備がついに整ったと認識して良い段階です。急いで拡大することは、時には悪影響も及ぼすため、タイミングの見極めは重要です。
12. 非連続進化期のコンセプト
事業創造者はこの段階において、一度自らが起こした事業・会社から離れなければいけません。留学や、看病、病気などが理由なのだが、その休業期間を経て過去の事業の様子を棚卸しすることができ新たな事業コンセプトが立ち現れます。新たな事業コンセプトは、以前より格段にパッションのこもったものであることが多く、事業はまた成長を遂げていきます。事業創造者は再び大きく掲げたビジョンのもとリーダーシップを発揮し、時代の潮流を見極め、適切なリソースを配分し、また果敢に事業創造の日々を過ごすことになります。そして繰り返し事業創造の手順を踏んで事業を立ち上げていきます。(cf. http://diamond.jp/articles/-/145585)
投資先企業
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- 民間月面探査チーム HAKUTO(ispace inc.)
- google Lunar Xprize「月面操作の国際的レース」を目指す、惑星操作技術の高い民間宇宙開発チーム。超小型・軽量素材の使用にコストを下げ、より多くの解析・実験を行い、スピーディーな開発が強み。
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- ツインエンジン
- クリエイティブとビジネスの両サイドから、パートナー事業者やクリエイターなどと新たな価値を創造し、最適なコンテンツデザインを実現。
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- ToposWare
- フランス、パキスタン出身の数学者とエンジニアを中心に、エネルギー効率に優れる量子耐性ブロックチェーンの開発。
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- QibiTech
- 人型ロボット技術を基盤とした、人が感じる「機微」も理解するテクノロジーと独自サービスを開発する、二人の東大博士によるプロジェクト。IoTデバイスプロダクトの製造からソフト・ハード技術まで、幅広い領域の研究開発を行う。
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- 海外ビジネス武者修行プログラム(旅武者)
- 世界遺産都市ホイアンで学ぶ海外ビジネスインターンシップ事業。大学生向けに、目標・仮説立案から実践による価値創造まで、一連のビジネスサイクルを経験できるプログラムを開催しています。世界で活躍するビジネスリーダーを育成する「株式会社旅武者」が運営。
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- シェアーズ
- 全世界75,000社の事業カルテで直感的に把握できる「Valuation matrix」、時間販売システム「タイムシェア」、モノと信用を循環させる贈与経済システム「Gift」など、知の流通を目指す創造性の高い事業を展開。
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- 新劇団ワールド ホチキス
- 脚本家・米山和仁主催、東京発のポップ劇団。「デートに使える演劇」をコンセプトに、物販やアイドルの起用の公演などを仕掛けています。演劇の枠を超えた、劇団の可能性を探るユニークな事業モデルで、デート市場への参入も目指す。
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- ジーニアス・ファインダー
- 弊社代表 山口揚平の著書『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』に端を発し、自らの天才性に基づいた人生を設計する一連のプロセスを提供。それぞれのジーニアスを見つけ、磨き、社会に明け渡していくための全てのステップをサポートする。
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- ValuationMatrix
- 金融関係者が使う企業価値評価をAIアルゴリズムを用いて分かりやすく提供。全世界75,000社の事業カルテで直感的に把握可能にする。
- DETAIL
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- TimeShare
- 時間販売システムを具現化した予定調整ツール。「空き時間」 を収集し、時間株を発行し、売買する。
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